宿曜占星術の日々の吉凶では凶日が多いと言わることがありますが、そんな吉凶の使い方を考えます。
またご質問をいただきました。
最近はメールの質問に答えるケースが続いておりますが、今回もそれに近い乗りで言ってみたいと思います。
「宿曜占星術の日の吉凶は、厄日ばかりだ。」「書いてあるのことが本当ならば、恐ろしい」などというメールをいただきます。私としては、日の吉凶に関してその内容を変更するなどは宿曜師として出来ませんし、六害宿を除けば「恐ろしい」までのイメージを持っていまいせんでした。でも、人によっては確かに「怖い」というイメージを持たれるのかもしれませんね。
宗教的にはなりますが…
web をご覧になっていただけると解りますが、宿曜占星術は宿曜経という密教(仏教の一つ)の経文です。ですから、宗教色というものが非常に色濃くあります。
日の吉凶の中では最大イベントである「六害宿」。滅多に現れないのですが、これは凶悪です。そして六害宿の厄災から逃れる術として、「南無観世音菩薩」と東の空に向かって唱えるという教えがあります。「東の空」とは菩薩様がいらっしゃる方向で、仏壇に向かって祈ることも推奨されています(この方法は仏壇の無いご家庭が増えていることと、宗教的なイメージがあるので web では書いていません)。
私が推測するに「南無観世音菩薩と三回唱えると六害宿の厄災から逃れられる」というのは、観音信仰の「その名をとなえれば七難をまぬがれ、礼拝すれば財を蓄え福をなす」というところからきたものではないかと思います。本来的には日常的に手を合わせることなのでしょう。