宿曜占星術で使われる暦。暦に関する基本的な解説をします。
暦は一つ?
当サイトの暦について「間違っているので修正しろ」「他のサイトと違っているのですがどちらが正しいのですか?」という問い合わせを多くいただきますが、その答えは「当サイトで採用している暦が他のサイトと違う」と言うだけの話です。
つまり、「暦は複数ある」というのが本当のところです。
これにはいろいろ事情があります。昔の古い暦に準じていたり、最新の正確な暦を採用していたり、はたまた「太陽がどの宿にあるか?」という暦を採用しているところもあるようです。
天文学的に言えば…
天文学的に言えば暦は最新の方法で作られたズレのない物が「正しい暦」と言う事になるでしょうが、ホロスコープ(占星術)としては必ずしも最新技術の物が正しいとは言い切れないと言う考え方があります。
それは宿曜は「インド→中国→日本」とわたってきた物ですし、編纂されたのは中国に渡ってきたときの物であるという事です。
これは「日本の一日」ではなく、中国との時差(日本なら-(マイナス)1時間)を使い「中国の時間で一日」と考え中国の暦で占うべきでは?と言う考え方です。
また古くから使われてきた日本の暦にはズレがあり、現在使われている物はその修正版ですが、「宿曜自体の成立が古いズレのある物で編纂されている」のだから「ズレも込みで成立してるので、ズレたままの暦が正解ではないか?」という考え方もあります。
正直な話…
このように「どの暦を採用するか?」というのは各流派(と言う物はないですが…)によりまちまちであり、どの暦を採用するか?と言う物を含めて各流派の特徴にもなると思います。
つまり「どの暦が正しいのか?」という発想は天文学的な発想であり、占星術としては各流派が築きあげる1要素でしかないと言えます。