宿曜占星術は「安・壊」と言われるほどですが、実は安壊と一口に言っても色々あります。「安・壊」をもっと理解するための解説です。
「順相」と「逆相」
安壊はうまくいかない。この言葉の意味は前回お話しした通りですが、この安壊にも「破壊作用が強い安壊」「破壊作用が弱い安壊」という物があります。
安壊には他の相性と違い、「順相」と「逆相」という物があります。これは川の水が流れる様子を見れば分かるように「上から下」という動きが基準になります。つまり「上から下」が「順相」、その逆が文字通り「逆相」と言うことになります。
人間関係で言い換えれば「親から子」「上司から部下」、そして近年根付いてきた男女同権の考え方に反しますが「男性から女性」という流れが「順相」に当たります。
通常「順相の安壊は逆相に比べて破壊作用が軽くなります」。ただし、「例外があります」。
「例外」とは
その例外の一つに「ご夫婦」という物があります。
ご夫婦の場合「家計を預かるのは妻の役目」という考え方があり、「主導権は妻にある」という考え方に基づきます。夫も恐妻家になり、意外にうまくいくケースといえます。ですが、あくまでも「安壊の中ではうまくいくケース」という事で、親栄のように幸せになる相性とは違いますし、当然奥さんは旦那さんに対して「尊敬」「いたわり」などを忘れることなく、全てに旦那さんを優先させる必要があります。
このように一言で「安壊」といっても一概に判断することは出来ず、宿曜占星術に於いて一番気を遣う物になってしまうのです。
まぁ、「安壊は避ける」これがあくまでも基本事項ですが…。